思い出のスカジャンを 和装で残したい…という願い

誰にでも「大切に残したい」という思い出のモノはありますよね。
この日ご来店の彼女は、10年前に着ていたスカジャンを持参されました。
お母様に買ってもらった一着で、大切な思い出がたくさん詰まっているそうです。
お気に入りは 背中一面に施された豪華な刺繍!

おお~~!エヴァさまが!
龍と闘っているのか…それとも戯れているのか…
桜も舞い散り、強烈なインパクトが見る人に迫ってきます。
しかし お客さまにしてみると「年齢も重なり 堂々と着るには気恥ずかしい」とのこと。
すると、 たまに着物も楽しむという彼女にあるアイデアが浮かんだそうで・・
「この背中の刺繍を切り取り、羽織の裏地として使えないか?」
羽裏かぁ~~ そうきましたか~~
店主にとっては初めてのケース。
少し驚きましたが、もともと背中に当てられていたもの。
大きさ的には問題無さそうです。

方法としては…
まず 刺繍のベースになっている黒い生地を切り取ります。(点線部分)
そして羽裏として足りないところは同じ黒色の生地を用意して、それを継ぎ足すことに。
ちょっと手間がかかりますが、それほど大工事になることもないでしょう。
残るは 羽織の表となるメインの生地のセレクトです。
お客さまから提案を求められ、しばらく考えましたが・・・
「お、そうだ!アレがいい」
うってつけの生地が頭に浮かんだので すぐに手配しました。
諸々 準備をして 縫製会社に送り、待つこと一ヶ月・・・

完成しました!
いや~ 素晴らしい!
想像以上の出来栄えです!

店主セレクトの黒い生地と見事にマッチしていませんか!?

着姿も見たくて、トルソーに羽織らせてみました。
渋くて なかなかイイ感じです♪
この生地はポリエステルのジャガード織りで、少しだけストレッチが効いています。

特徴的なのは、生地の表側はツヤの無い「マット」な表情。
逆に裏側は光沢のある艶やかな表情。
今回はその両方を利用して「片身替わり」の羽織にしてみました。

さりげなく左右の見え方が違うという演出に お客さまもご満悦♪
大切な思い出がこれからも生き続けると思うと、店主の喜びもひとしおです。
エヴァさまをひっそりと背中に感じながら歩く気分も格別でしょうね。
でも やっぱり脱いで見せたくなっちゃうかな(笑)
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